作品一覧全27件
代表作 連載 完結済 16エピソード
 飛鳥の家は古い温泉宿である。その宿の一角には、白狐を奉っている祠がある。  飛鳥は、子供の頃から、他の人には見ることができない白狐のハクアと共に、過ごしてきた。  雨模様が続くある夏 、飛鳥の家に従兄の泳魚がやってくる。その従兄もまた、ハクアの姿を見ることができた。  飛鳥と泳魚は短い夏の日を過ごす。  龍が住むと伝えられる滝を見に行ったり、神社で行われる祭りへ行ったり、蛍を見に行ったり、本来ならば、何の変哲もない日常の出来事のはずであった。  湿った空気の匂いが漂う夏の盆。夢と現の挟間にある時期。その日常の風景は、非日常の一雫に揺らいでいた。
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童話[その他]
最終更新日:2011年03月15日
ほのぼの 日常 アニセカ小説大賞1 雨 夏休み 金魚 せつない まぼろし 読了時間:約67分(33,042文字)
連載 完結済 22エピソード
 一つの湖、一つの島、一つの縦帆船しかない小さな箱庭のような世界のはなし。この世界は、宇宙に浮かぶ星の中にある。遠い昔に作られた宙に浮かぶ船。今となっては、それを知るのは、世界の管理を任された人の形をした人ならざるものたちだけ。  人々は小さな箱の中、のんびりほのぼのと暮らしていた。  湖に浮かぶ縦帆船の船長は、狭い世界の数多の場所、数多の人々と出会う。彼は、知るかもしれない、うしなわれた幻想の海への道を。美しい母なる海にある『海境』(ウナサカ)の行方を。  悲願の達成を迎えた時、旅立つものたちは、はじめてみる海と、宙に浮かぶ故郷に、これから始まる長い旅路に思いをはせた。  そんな閉ざされた小さな世界のちょっとした謎と不思議と、何の変哲もないまったり淡々とした平凡で適当な、おかしな日常、意味不明系なお話。
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童話[その他]
最終更新日:2018年10月26日
ほのぼの 日常 近未来 アニセカ小説大賞1 SF(Strange fancy) 童話 ファンタジー ノアの方舟 挿絵あり 読了時間:約207分(103,298文字)
連載 完結済 4エピソード
 空に浮かぶのは青い月。僕は地球ではない星にいた。  僕はこの星で出会った導師に恋をしている。しかし、その想いは伝えることができても、成就することはない。  その理由は、僕がこの星の生命ではないことに由来する。僕はこの部屋から生身で出れば、5分も経たないうちに死んでしまうだろう。僕は彼女の温もりを感じることができないのだ。  僕はロボットを操って、彼女と対面するしかない。それが唯一、彼女と僕をつなぐものだった。  月の光のように、淡く消えそうな強い鎖が、僕をこの場所に縛り付けている。
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空想科学[SF]
最終更新日:2017年06月06日
日常 近未来 SF(Strange fancy) ある日の日常 実らぬ愛 やや切ない 叶うことはない願い 月が綺麗ですね 私、死んでもいいわ ネトコン12感想 読了時間:約18分(8,682文字)
連載 完結済 13エピソード
――移り変わる世界たちの。 ★テーマは自然の風景★
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詩[その他]
最終更新日:2016年12月12日
春夏秋冬 雨 夕焼け 蛍 雪 風 雲 夏祭り 七彩雲月 色彩 世界の理 世界の不思議 読了時間:約8分(3,936文字)
連載 59エピソード
★剣? 魔法? 魔物? 依頼? 討伐?  そんなものよりも微生物。  そもそもの話、僕は微生物を愛でていたいのだよ!★  三度の飯よりも微生物の観察が大好きな院生は、地球ではない場所の、土薫る雨上がりの草原にいた。土の香りがする、これは非常に重要なことだ。実は雨の後に漂うあの匂いは、土に住む微生物の産物だ。その匂いを感じる、それはつまり、ここにも微生物は間違いなくいるということなのだ。  草原に残る水たまりを覗けば、様々な微生物たちがいた。この星の微生物たちも、地球となんら変わりなく神秘的な造形をしている。光に透けたもふもふの繊毛、水をかき回すように力強く振るわれる鞭毛、水に漂うことに適した無駄のない形……試験やレポートの心配もなく、ひたすら微生物の観察できるこの世界は――  ――あぁ、なんて幸せなんだ。 「こんなところで何をしているんだ?」 「……観察の邪魔だ、あっちへ行けよ」  邪魔をしてきた人物を睨み付けたが、視界に入ってきたのは馴染み深い哺乳類な人類ではなく、鱗を持つ爬虫類型の人類だったのだ! 「――あ、これは常在菌かな」  彼の鱗に住む微生物を発見した。初めて獣人に出会ったが、それはとにかく、やはり微生物は良いものだ。 「……俺の鱗がそんなに気に入ったのか?」 ★★★  世話好きな獣人(竜種)や、相棒となった精霊(液体)、いたずら好きの妖精(草花)といった者たちに観察の邪魔されつつも、「現代知識」と「神に願った3つの能力(道具がなくとも微生物を見ることができる能力、食事の時間も惜しいので飲食不要、体調不良で観察できないのは困るので過酷な環境に対する耐性)+オマケ(筆記用具など)」を活用しつつ、欲望のおもむくまま、気の向くまま、町で部屋で草原で森で洞窟で、ところかまわず微生物の観察をし、微生物をスケッチしたり、微生物を培養したり、微生物の観察をしたり、微生物を観察したり、アウトドア系インドア派なマイペース生活を満喫しようとする、微生物にしか興味が無い者の、ぐだぐだまったり日常系な話。
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ハイファンタジー[ファンタジー] 残酷な描写あり
最終更新日:2016年11月22日
SF(Strange fancy) すこしふしぎ 科学/生物学/化学 寄生/共生 醗酵と腐敗 菌の子(キノコ) 僕っ子 ある意味鈍感系主人公 理系主人公 観察チート 勝負だ!微生物! ネトコン11感想 読了時間:約850分(424,667文字)
連載 完結済 7エピソード
世の中は、移り変わっていくものです。 つまり、○肉○食です。 話題や思考があっちこっち飛ぶので、読みにくいかもしれません。
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エッセイ[その他]
最終更新日:2016年01月01日
方言 自然環境 信仰 社会科学 自然科学 焼肉定食 弱肉強食 読了時間:約13分(6,219文字)
連載 完結済 22エピソード
★身も蓋もない骨のあらすじ★  僕は骨が好きだ。  世界が変わってもそれだけは変わらない。対象が魔物(主にスケルトン)になっただけである。たとえ何が起ころうとも、僕は骨のことだけを考える。  そう、僕は何よりも骨が好きなのだ。  この世界に来て、僕は一つの魔法を覚えた。それは骨に命を吹き込む魔法。  最初はフライドチキンの骨に、そして、魔物や人間(獣人)の骨に魔法をかけた。様々な骨に囲まれた骨のハーレムを築きつつあった。  ――ある時、魔王が魔物の軍団を引き連れて人間の国と戦いを始めた。たくさんの命が成す術もなく、ただただ散っていった。  長引く不毛な戦いに、人々は平和をもたらす勇者の出現を望んだ――  魔王を打ち倒す勇者こそ現れなかったが、この戦いに終止符を打つ救世主は現れた。それは僕だ。  ――これは、その日、魔族と人間の戦いに乱入し勝利を奪い取ったと共に、楽園(骨)を手に入れた者の――その世界の表舞台に現れた日から、たくさんの命(骨)を救うまでのご都合主義的超展開な話である。 ★改稿版というかR18版はアルファポリスに投稿しています★
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ハイファンタジー[ファンタジー] R15残酷な描写あり
最終更新日:2015年12月21日
ヒーロー 殺人鬼 ほのぼの(骨) 溺愛(骨) アンデッド(骨) フライドチキン(骨) 猫(骨) ぷるぷる(骨) もふもふ(骨) 獣人(骨) エロス(骨) バカップル(骨) 変態(骨) がうがうコン1 読了時間:約121分(60,443文字)
連載 完結済 23エピソード
――人間は人の「間」を介す。人間とは事象である。人の間は事を象る。 ★主要なテーマは、とらえどころのない事象の心象風景★
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詩[その他]
最終更新日:2015年10月10日
哲学 探索 憧憬 幻夢 風景 旋律 転生 不思議雰囲気 死生観 人生観 世界観 宇宙感 文学 童話 人間事象 読了時間:約16分(7,695文字)
連載 完結済 8エピソード
 それは、むかしむかしのお話。  まだ人が星から運命を導き出していた時代。  変わることのない長い平穏は、終わりを告げつつあった。  太陽が輝く空に、それは現れた。  ――そう、昼間でも消えない小さな星が西の空にあったのだ。  白銀の光に包まれ、伝説にある竜と同じ尾を持つそれは「白き翼の蛇《ケツァルカトル》」と呼ばれた。 ★マグネットにも投稿しています★
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ローファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2015年07月07日
文明の終焉 隕石落下 マヤ・アステカっぽい 帝国 予言者 あっさり戦闘シーン あっさり終わる 古代 太古 仮想歴史? 疑似戦記? 序章? ネット小説大賞八感想 読了時間:約28分(13,584文字)
連載 完結済 26エピソード
 今日もいつものように機械をいじっていると、見知らぬ廃墟にいた。  あたりを見渡せば愛用の工具箱が置いてあった。廃墟には器械の残骸がたくさんあった。これはこれは、修理(解体)しがいがある。これらがあれば、ここがどこだろうと僕は文句はなかった。  工具箱に忍ばせていた愛読書の『図解 古代・中世の機械技術』と愛用の工具を片手に、自動販売機(硝子魚や魚ジュースが出てくる)を製作し、それを近くの村に設置した。そして、風車を復元するなど、異世界ライフを楽しんでいたら、神の神殿にある「神の器械」を直して欲しいと頼まれた。  そして……壊れ動かなくなっていた運命の歯車が、動き出した。 「機械好き人間(地球人)」と「土偶っぽい形の器械人形(修理品)」が、「埴輪っぽい形の硝子人間(現地人)」の住む世界の危機(機器)を救う!
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空想科学[SF]
最終更新日:2012年10月25日
アニセカ小説大賞1 ほのぼの SF(Strange fancy) 無機物硝子人間 異世界召還 まったり日常系 古代遺跡 異世界観察 閉ざされた宇宙 多元宇宙 機械工学/情報科学 /生物学/宇宙物理学 うんちく・雑学語り 読了時間:約101分(50,054文字)
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