すごい漫画です

2016年 09月28日 (水) 19:55

 中学生(むしろ小学校高学年)から高校生にかけて、日々漫画を描いていた時期があります。
 画材店に、お小遣いをにぎりしめて通い、そこにある品物の使い方を想像し、インスピレーションを受けながら、少しずつ画材を買い整えてゆきました。
 ある時期からはケント紙を使うようになりましたが、最初はざら紙に描いていました。
 つけペンのペン先なども、それぞれどういう書き味であり、描かれた線の味にどういうちがいがあるのかを、少しずつためしていったものでした。
 墨の鉛筆とスケッチブックを持ってプールに行き、女の子たちの姿をスケッチしたのも、今となってはいい思い出です。
 スクリーン・トーンなどという贅沢品は、めったに使いませんでした。
 少し絵が描けるようになると、構図やコマ割りに工夫を重ねてゆきました。

「おまえ、原作つきの漫画をかけよ」

 と、友人に言われたことがあります。
 それぐらい、当時描いていた漫画はストーリーがむちゃくちゃだったのでしょう。
 そんな私が小説を書き、それがプロの漫画家に漫画化してもらえるなんて、当時の私に教えても、絶対信じなかったでしょうね。
 すごいコミックです。
 「辺境の老騎士 バルド・ローエン」
 まず画力がすごい。
 場面の組み立てと、見せ方がうまい。
 そして構成力がすばらしい。
 正直、最初、ネームを拝見したときには、回想シーンのからめ方など、進行が複雑すぎるのではないかという感想も持ちました。
 ところが、実際に上がってきた絵をみると、回想部分は、ちゃんとそれとわかり、その挿入のしかたがアクセントになり、限られた頁数のなかで、多くの物語を描ききっています。
 みごとです。
 今回は、初回ということもあってか、60頁もの分量があり、堂々たる存在感をはなっています。
 この漫画は、今後、どうなってゆくのでしょう。
 私は原作者ですが、先のことはまったくわかりません。
 漫画版のバルドの物語は、菊石森生先生のものです。
 私の小説がもととはいえ、物語のゆくえや描写、比重の置き方や構成のしかたが、小説に縛られる必要はありません。
 小説と漫画では、そもそも訴え方がまったくちがいます。感動を与える与え方、印象に残る残り方が、同じではないのです。作法がちがう、といってもよいでしょう。
 今後、あっと驚くような展開が待っているかもしれません。
 漫画版バルドの旅は、始まったばかりです。

コメント

動物には角があるという設定がなくなっているのが、ちょっとだけ気になったかな。まあ、馬とかも見慣れた動物の方がいいんだろうけれど。
yamsan  [ 2016/10/05 21:21 ]
……ちなみに。
漫画を見てる時に、『この人ならクライマックスの 第8章 パタラポザ 第10話 精霊 をどう描くんだろう』とかわくわくしちゃいました…
こう。星船のこととか。
空っぽ  [ 2016/10/02 19:55 ]
一話目読みましたー
…若き日のバルド、マジイケメン。
そして何よりジャン・デッサ・ロー(大障壁)がマジジャン・デッサ・ロー(ありえねー)!
空っぽ  [ 2016/10/02 16:09 ]
スタボロスがかわいい(マテ
 原作読んでいるからこそのニヤニヤ感もあります、次話が楽しみですね
きよしげ  [ 2016/10/01 18:40 ]
雑誌を買って拝見したんですが、小説読み込んでた頃は小李秘刀が年老いたみたいなイメージだったのが漫画を読んだらちょっとジョースター家もしくはジョーンズ家を思い出したりしていました。
転送不要  [ 2016/09/29 15:19 ]
これは見るしかないようだ。
ベギンレイム  [ 2016/09/28 21:52 ]
!!!
sasaki  [ 2016/09/28 21:40 ]
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