たまには感傷的にもなります

2015年 07月25日 (土) 22:02

早いもので、『謳えカナリア』が昨日Amazonに登録されました。
予約が可能となっております。ご興味のある方はどうぞよろしくお願いいたします。
お話をいただいたときは、「8月下旬かあ、まだまだだなあ」と思っていましたが、こうして振り返ってみるとあっという間でした。
ライトノベル新人賞で受賞するのはこれで二度目です――が、一度目はレーベル消滅により書籍化がポシャってしまったので、本当に出るのか戦々恐々としていました。出版社様には非常に申し訳ないのですけれど。
わたしは出版社自体の倒産の経験すらあり、印税も踏み倒され、受賞したかと思ったら「レーベルたたみます」と言われ、ちょっと担当さんと絵のことで意見が食い違っだけで書籍化を反故に追いやることになったり、1年以上出版を待たされたり(現在進行中)と、わりと波瀾万丈なラノベ作家をやってまいりました。
だから今回のお話も、エンターブレイン様の刊行予定にタイトルが並ぶまでは不安でした。
出版業界とはこういうものです。契約書を交わしていたって、受賞したって、本が必ず書店に並ぶという保証はありません。本そのものの売り上げは右肩下がり。電子書籍がこれから発展・普及するかどうかも、まだまだはっきりしません。すべては出版社の采配次第。
残念ながら、自分の他にも、小説を書いているひとはたくさんいるから。
キングやブラッドベリのように、唯一無二の大先生ではないからです。
本を出してもらうたびにほっとしますし、感謝します。
今回もぜったいに胸を撫で下ろすでしょう。
しかし今回、イラストレーターさんが、十数年前からずっと憧れていた、THORES柴本先生なのです。
書店で先生が手がけた表紙を見かけるたび、「きれいだな、すごいイラストだな」と思うと同時に、「ああ、いいなあ、うらやましいなあ。わたしもいつかこの人に絵を描いてもらいたいな。……夢をみるだけなら自由だ」と思っていました。まさかその、「宇宙に行きたい」みたいな、とほうもない夢がかなうときが来るとは思いもよりませんでした。
一度はこの道を捨てようと思いましたが、それはとんでもない悪手でした。
売れなくてもいい、他にかわりがいくらでもいる物書きでもいい、わたしはこれからも好きな話を好きなだけ書き散らしていこうと思います。
続けていれば、なにか良いことが起こるかもしれないから。

コメント

いつも楽しみをありがとうございます。
カクヨムで見つけてヤッホイ!!してます。
なろうでもお待ちしております。
そら  [ 2016/03/12 22:21 ]
ヤフーニュースを見ました。
大変な事に巻き込まれていたのですね。
一読者としては、何も出来ませんが諸口さんの作品を楽しみに待っています。
元気  [ 2016/02/05 21:24 ]
ヤクザおもしかったす。
続編また期待してますわ!(=゜ω゜)ノ
HiroYan  [ 2015/09/29 13:11 ]
おめでとうございます、ちょう推理だと男性の担当さんから退魔師のヤングメン化をプッシュされたと考えてます(笑)耽美でゴチックなオートマタと美中年の狂乱〜♪
商業的にもうかる御菓子は基本的に癖がなく、なめらかで、大量生産向きで、長期保存が効いて、無難で、薄味で、合成の香料で誤魔化して、見栄えがするもの。
美味しさなんて二の次、見た目が第一で、珍しくて高価な果物を見せびらかすように飾り、誰にも嫌われない無難な味にしあげないと駄目なんですよね。
…………腹に貯まらない量産品は食い飽きたので楽しみに待ってます。
読むせん  [ 2015/07/28 01:05 ]
Clump,Clumpが初めて読んだ諸口さんの作品だった者です。
遅ればせながら、書籍化本当におめでとうございます!
イラストレーターさんのwikiを見てきましたが、スチームパンクっぽさというか非日常感のようなものが私の中の諸口作品のイメージとドンピシャで興奮してしまいました。表紙絵がとても楽しみです。
上手く言えないのですが、諸口さんの作品はとても印象的で特徴的で、それこそ「他には無い」感がずば抜けているものばかりだと感じています。これからも諸口さんの感性のままに作品を作って頂けたら、私もいち読者として嬉しく思います。
合間ぽてこ  [ 2015/07/25 23:45 ]
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