• SF~学園最強決定戦~ 予告プレビュー
  • 夢を見た。
    それは、昔の記憶。
    俺とレンが出会ったときの話。
    俺はまだ幼い…小学校低学年のとき、一人の女の子が俺の家にやって来た。

    「…」

    「誰?」

    俺はその少女に何故か、多少の懐かしさを感じたものの、まずは疑問に思った。
    この子は誰? と。

    「…」

    しかし、少女は黙っていた。
    しかも、俺の方を見向きもしない。まるで俺がこの場にいるのに興味が無いみたいだ。

    「おうおう来たか」

    そんなとき、父がその場にやって来た。
    俺の父親は同級生の父より老けている、というか年配だ。俺を産んだときの父の年齢は40代の後半だから。

    「司、今日からこの家で一緒に暮らす西表蓮華ちゃんだ」

    「一緒に…暮らす?」

    いくら小学校低学年の俺でもその言葉の意味は理解していた。
    母親が事故で亡くなり、その入れ替わりのようにやって来た彼女。俺は少し混乱していた。

    「そうだ。仲良く出来るか?」

    もちろんこのときの俺は無垢だったので、たいしたことを考えもせずに頷いた。

    「ぼく、つかさ。よろしく」

    「…」

    彼女は俺の出した手をジッと見つめたまま固まった。

    「どうしたの?」

    何を思ったのか、彼女は俺から視線をプイと逸らし、その場から立ち去った。

    「…」

    俺の右手は空中に制止したままだった。
    隣の父親は少しだけため息を吐いていた。
    それからというものの、俺は彼女とロクに話が出来なかった。俺や寧々、トモ姉が彼女に話し掛けても無視されるという日々が続いた。
    そしてさらに彼女は問題児であった。
    家のものは良く壊すし、人の話は聞かない、学校では浮いていた。そう、彼女は最低限のことしか喋らないのだ。
    そして彼女も俺と同じく剣道をやっていたが、その剣は無情だった。そう、だからとある事件を引き起こしてしまう。

    「痛っ!!」

    寧々が強い衝撃に飛ばされる。

    「寧々!!」

    俺は寧々に走り寄る。

    「大丈夫か?!」

    「ヒック…ヒック…」

    彼女は泣いていた。それはそうだろう。彼女はまだ小学校中学年なのだ。仕方が無い。むしろ声を押し殺しているところを褒めるべきだ。

    「謝れよ!」

    俺は寧々を突き飛ばした相手を睨みつけた。
    しかし、彼女はそれに気にすることなく剣道の練習をしていた。
    そしてその態度が幼い俺の心に怒りを宿してしまった。

    「お前…!!」

    「静まらんか!!」

    俺が彼女に掴み掛かる直前に、父の怒声が同情内を舞った。
    それと同時にその場が静まり返った。
  • 2009年 10月10日 (土) 18時57分
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