「サンザシ」製作こぼれ話:蛇のはなし

2016年 08月25日 (木) 21:56

こんばんは。

「サンザシ繁れるあわいにて」、そろそろ半ばを過ぎたあたりまできました。
本日の更新分で、かなり不穏なことになっております。
「こんなところで切るなぁぁ!」とお思いかもしれませんが、明日も18時に予約更新済です。しばしお待ちくださいませ。

さて、作品を書く上で仕入れた小ネタなどを、少しご紹介していこうかなと思い立ちました。

今回は本日更新分に登場した「クサリヘビ」の話。
基本、毒蛇の話です。あと、「サンザシ~」5話目までのネタバレも含まれます。
蛇の話なんて見るのも嫌な方、今から読み始めるのでネタバレは堪忍という方は、どうかお戻りくださいませ。







作品中の「クサリヘビ」、姿形やおおまかな生態はヨーロッパクサリヘビをモデルとしていますが、噛まれた際の症状等については、主に「マムシ」に噛まれた場合の症例や対処法を参考にしています。
いちおう、ヨーロッパクサリヘビもマムシも同じ「クサリヘビ科」に属する生物で、持っている毒の系統も近いようなので、そこまではずれたことは書いていないとは思います。
なぜマムシを参考に使ったかといえば、「実際噛まれたらどうなるか」を説明している資料を探すにあたって、こちらのほうが数も多く、はるかに楽だったからです。

それにしても、これを書くにあたって、蛇の写真やら蛇の動画やら、蛇に噛まれた患部の写真やら症例やらを探しまくりました。正直かなり「うげげ!」なものをたくさん見てしまいました。
蛇、どちらかと言えば苦手です。
毒蛇に噛まれた患部の写真などは、グロ画像と認定すべきものも少なくありませんでした。
毒蛇に対する理解は深まりましたが、なかなかにエグい体験でもありました。

さて、実際に毒蛇に噛まれた場合の対処法ですが、現代においては「なるべく迅速に医師の診察を受ける」のがベストのようです。
怪しい蛇に噛まれたら、下手に我慢せずに、すぐ病院へ行きましょう。
蛇毒の種類を同定しやすいように、噛んだ蛇の特徴をしっかり覚えておければなおよいようです。
患部近くを縛ったり、患部を切り開いたりするのはかえってマイナスになる場合も。あたためたり冷やしたりも同様。
血圧が上がるのは望ましくありません。とにかく「落ち着く」のも大切。
噛まれたら「走らず救急車を待つ」のがよいとされていましたが、最近の研究では「走ってでも病院に駆け込み治療を受ける」ほうがよいようです。
まあ、駆け込める位置に病院がなければ救急車を待つしか方法がないのですが。

で、作中のガイ君です。
彼を噛んだ蛇が持っている毒は「出血毒」です。なので即死はないのですが、放っておくと大変まずいです。
テーヌはかなりお利口さんなようで、下手な処置を取らずまっすぐ助けを呼びにいってくれたようですが、はてさてどうなることか。

いや、実は。
主人公が毒蛇に噛まれた現場にヒロインが来たんだから、ここは「ヒロインに毒を吸い出してもらう」イベント発生だろ! と思ったんですよ。
でも、いろいろ調べた結果、効果があまり望めない上にリスクも少なくないようなので、回避してしまいました。
ちょっともったいなかったのかも。

そんなこんなで、大変危険な状態に置かれているガイ君ですが、続けて読んでいただければ幸いです。

コメント

キュノ様、コメントありがとうございます。

とは言うものの、やっぱり「口で吸う」処置をしてからダッシュで助けを呼ぶ、でもよかっただろうかと思ったりもしています。
シチュエーションとしてはそっちのほうがおいしいし!
結局助けに来たお医者さんのした処置はそれだったりしますし。
しかし、血清などのない世界で毒蛇に噛まれた場合、その恐怖は現代日本よりよほど大きいだろう、などと考えながら書いておりました。

さて、帝国の人々の判断は……とりあえずは今日の更新分のような感じです。

霧原真  [ 2016/08/26 20:23 ]
 山に登ることがあるので「蛇に噛まれたら?」は、よく見る話題です(噛まれたことはないが)
 最近マムシに遭遇したので人ごととも思えず……

 口の中に傷があったりすると吸ったほうも毒の影響を受けてしまったり……と言われますよね……粘膜から吸収される毒かもしれないし。
 ダッシュで助けを呼びに行く判断、ナイスでした!
 でも、彼女はまつろわぬ民…… 人間たちが「正しい」判断をしてくれることを望むばかりです!!
キュノスーラ  [ 2016/08/25 22:12 ]
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