琴佳には好きな人がいる。真樹という同級生の男子であるが、彼とは小学校からの付き合いだった。高校になってからあまり会話を交わさなくなった現状に、琴佳は壁があると感じている。それはスクールカーストの位置づけや人間関係が、真樹と離れてしまっているから。
時間は秋、高校では体育祭の練習が始まる。しかし琴佳は初日から応援練習を休んだ。しっかりと体操服に着替えて、あいつがわたしを探しに来るんじゃないだろうかという淡い期待を抱いていた。
スクールラブ 日常 青春 私小説 恋愛 現代 高校
読了時間:約18分(8,833文字)