独自の文化が発達した電脳世界、〈ザ・ゲームワールド〉。現代の日本では、選ばれた人間がその生きる仮想空間に介入し、そこで生放送をすることで収入を得るバーチャル冒険者となるコンテンツが大流行していた。 　主人公である、高校二年生のガチゲーマー系女子〈友仁彼方〉は、抽選に当たったことで夢見ていたバーチャル冒険者への挑戦権を得る。時期を同じくして当選した戦友と、いつも生放送を応援してくれるリスナーに見守られながら、友仁彼方は晴れてバーチャル冒険者デビューを飾るのだが…………？

　この世界では、ARの技術をMMOに落とし込んだ大規模のオンラインゲームが、全世界に展開されていた。主人公である斎藤右京もそのARMMOのプレイヤーであるが、ある時、右京は現実世界の中で、オンラインゲーム上のモンスターやNPCと出くわす。 　現実世界と電脳世界の交錯。繋がってしまった二次元と三次元は、次第にも互いの世界に影響を及ぼし合った。その影響を真っ先に受けた斎藤右京は、この現象の当事者として、現実世界で出くわしたNPC達や現役プレイヤー達と共に、互いの世界を守り合いながら現象の解明へと臨んでいく。

　〈魔王〉による破滅が確約されたゲームの世界。その運命を改編するべく、ゲームの主人公〈アレウス・ブレイヴァリー〉となって電脳世界へと降り立つ王道ファンタジーRPG。 　運命の改編には、主人公にのみ宿る〈システム：ブレイブ・ソウル〉の特殊能力〈スイッチ〉を各地で発動し、確定した〈魔王〉の世界侵略を生存フラグで塗り替える必要がある。 　既に確約された〈魔王〉の侵略を食い止めるため、主人公アレウス・ブレイヴァリーは〈システム：ブレイブ・ソウル〉に宿る特殊能力〈スイッチ〉、〈ナビゲーターの呼び出し〉、〈自動セーブ〉、〈セーブデータのロード〉、〈ゲームオーバーからのリトライ〉、〈ワールドマップの使用〉、〈ファストトラベル〉、〈味方NPCへの憑依〉、〈特定の物体の創造〉、〈敵味方の能力の複製〉、〈性別転換〉、〈ブーストの使用〉、〈必殺技の使用〉など、ありとあらゆる特殊な手段を用いながら、運命の改編へと臨んでいく――――

　世界の侵略を開始した魔王を打倒するべく、ゲームの主人公となってゲームの世界へと降り立つファンタジー電脳世界冒険物語RPG。