「私の家」 鷲谷美羽にとって、それは現実に存在する家のことではなかった。 ノートに描かれた家の設計図。そこが彼女の「私の家」だった。

壊れそうなふたりは、 壊れないように壊れたままでいることにした。 家を飛び出した愛川　香織。 元カフェイン中毒の恐谷　茜。 そして、ふたりの友人、草刈　早苗。 これは愛川の不安定な日常を映し出した日記のような物語。

少女はマッチを売っていた。 少女の名前は「シオ」 片手に持ったランタンには、言葉を話す炎の精霊「ハウエル」 彼女はマッチを売り歩く。 得体の知れない化物の潜む街を。

「隠岐　景文」はかつてストーカーだった。 彼は高校生になって、二度としないと心に決めていたストーキングを再びしてしまう。 相手の名前は「宮古　なぎさ」。 彼女との出会いが、彼の日々を大きく変えていく。 ※犯罪行為の描写がありますが、この作品はそれらの行為を容認するものではありません。

　私の友人、菊池　千栄子は冬休みから学校に来ていない。 　私と彼女は出会って離れての繰り返し。 　その度に、彼女の事を強く意識してしまう。 　チエちゃん。もうすぐ約束した花火大会だよ―― またあなたに会いたい。 　※百合小説です