余命宣告を受け、二十歳までしか生きられない運命を持つ橋本美織。
一途に美織を想い、少し不器用だけれど誰よりも優しい心を持つ木下翔馬。
複雑な家庭環境に置かれながら、自分自身の価値すらを軽んずる鈴木梨花。
周りに馬鹿にされようが絶対に夢を諦めない、人一倍努力家の山口拓也。
四人の中高生が出会い、恋をして、愛を知り、青春を育んでいく、ありきたりで、当たり前に日常に溶け込む、優しく切ない物語。
「大好きな人が今を幸せでいてくれたらそれでいい。そうしてあげられるのが私だったらいいな、って思う。私にとって人を好きになるって事はそういう事なの」
短編「カンハレ」、長編「かんはれ」になって再来。
誰もが誰かの物語の脇役で、全員がそれぞれの人生の主役。
そんな小説です。
悲恋 青春 女主人公 男主人公 病気 カンハレ 余命
読了時間:約77分(38,298文字)