姫は今日も部屋の奥にて殿方からの文を手に……しません。
仕方がないでしょう、憧れの兄上に追い付きたくて武術に学問に大忙しなのだから。
だから、絶対に内緒です。
裳着と同時に元服もしただなんて、本当は女であるのに男のふりをしているだなんて、話が漏れたら都を揺るがす大問題です。
それなのに本人はどうも自覚が無いようで、本当のことなどどうでも良いようです。
そんな姫様は、幼馴染みの親王殿下とともに今日もいたずらをして回ります。
※アルファポリスにて重複投稿及び先行連載中です。
女主人公 和風 平安時代 陰陽師 貴族
読了時間:約62分(30,920文字)