時代は2117年。魔物と魔法使いの存在が確認されてから百年が経つ。
魔物は「ゲート」を経由して出現し無差別に人間を攻撃してきた。数えきれない人たちが犠牲になり世界の人口は激減する事に。
魔物は硬い皮膚に覆われていて通常の兵器による攻撃は効き目が薄く、その為人類は魔物との戦いにおいて劣勢であった。
唯一魔物と対等に渡り合える存在が「魔法」を扱える「魔法使い」と呼ばれる者たちだった。彼らは救世主と称えられるのと同時にその不思議な力ゆえに人々に恐れ入られもした。
そんな世界に生きる17歳の赤髪魔法使いの早瀬湊は幼いころからずっと言い聞かされていたことがある。自分は「人類の希望」だと。
彼は魔法使いの中でも自分だけが扱える不思議な力で自らの使命を全うすべく、足掻き始める。