凱華国の後宮の中には千人の美姫とそれに仕える三千の侍女がいた。
名門紹家の四女として生まれた紹玉蘭は姉たちには劣るものの、美しい少女であった。
だが誰もが望む後宮入りに玉蘭は興味がなく、また入りたく無いとまで思っていた。
玉蘭には幼い時に紹家の一兵である黒烏と交わした約束があったからだ。
しかし想い合う二人には絶対に越えられぬ壁があった。そして彼らの成長と共にそれはより大きくなってしまった。
寵愛の末に命を落とした妃と彼女を一途に想い続ける一兵のお話。
※ハッピーエンドにはならないので苦手な方はオススメしません。
身分差 悲恋 ヒストリカル 中華風 悲劇 後宮 ビターエンド 三角関係
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