中学生だった凪は親の離婚がきっかけで声楽部を退部してしまう。
大好きな歌を失った凪は、高校に進学しても浮いていた。
ある日、学校をさぼって海辺を歩いていると、偶然に洞窟を見つける。
洞窟の中に入ると真っ黒いギターケースが隠してあった。
そのケースに指先をかけた瞬間、背後から「触るな!」と声が響いた。
振り返ると、同じ高校の制服を着た少年が腕を組んで立っていた。
彼の名前は蒼一。
祖父からもらったという青いギター『サンライズ・ブルー』を、見たこともないような奏法で自由自在に使いこなす。
秘密の洞窟を共有する事になった二人は、不思議な運命へと導かれるのであった。