世界は未知の生物に襲われていた。その生物は大きさこそ地上の生物とさほど変わらないものの、鋭利な爪と牙、槍のような尾で人類を襲う。人類は武器を手に対抗するものの、六足歩行による異常な瞬発力と、瞬時に治癒する再生能力、フルメタルジャケットも通じない硬質な皮膚を持つ生物の群れに、抵抗も虚しく撤退を繰り返していた。そして、人類は核を放った。多くの生活圏を失った後にある対抗策が生まれた。それがバイオアーマー、人工筋組織であった。強靭な筋組織と強化フレームにより、重火器や火砲を車両ではなく“人”に装備させた。人類は勝利を手にした。しかし、勝利の美酒に酔うのも束の間であった。やつらは進化した。
オリジナル戦記 近未来 人工知能 サイバーパンク パンデミック 男主人公 未来 ロボット
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