ある日世界は謎の美しいオーロラの様な光に包まれた。
その光に包まれた全ての人類には異能の力と、肉体の進化が与えられ、新人類は【ワンダー】と呼ぶべき者になり、物には肉体と異能が与えられ、擬人化者となり擬人化した物たちの事を人々は【ランド】と呼んだ。
そしてそのどちらでもない進化に失敗してしまった者や物の事を新擬失敗者【ファンタジー】と人々はそう呼んだ。
【ファンタジー】のほとんどの人や物は自我を全く持たない、本能のままに生きる強力な殺戮生物に変わり果て、その力を恐れた【ワンダー】と【ランド】は力を合わせて【ファンタジー】を追い払いながら、ある一つの大都市を作り上げた。
大都市の名は新人類擬人化都市【ワンダーランド】と名付けられ、【ファンタジー】の研究や人々の生活を豊かにする為に、日々開発され続けている。
そんな変わり果てた世界で暮らす、佐藤思願野とワンダーランド達の物語。