2030年。AIの暴走による大災害の後、地球は異世界と繋がった。異世界の技術が流入し、両世界間で盛んに交易がされていた。
そんな世界で世界経済を実効支配するメガテック企業ばかり狙うのは、信用詐欺師の黒田大河と、『元』【水の大聖女】アルハスラ。
その動機は、『異世界の現地民を搾取するやり方が気に入らない』から。
異世界で詐欺と魔法の技術を磨いた大河と、タガの外れた聖女のタッグで、次々と悪人を騙していく。
だが、大河が詐欺を仕掛ける企業は悉く世界を揺るがす陰謀を企てており、図らずも何度も世界を救ってしまう。
そのせいで、不本意ながらも世界中の権力者から狙われるようになってしまう。
果たして、大河は悪徳企業を成敗し、逃げ切れるのか?