あらすじ
この国には"鬼"の血をひき異能の力を駆使する"鬼人"と呼ばれる人ならざる種族が存在する。
かつて人との戦いに敗れた彼らは表舞台から姿を消し、裏社会に生きる者、普通の人間として能力と素性を隠し生活する者、陰ながら権力者に使役される者、様々な形でひっそりと暮らしていた。
20XX年、東北仙台。記憶喪失の青年・高宮綾人はこの街で平凡な大学生として暮らしていた。
己のアイデンティティに悩みながらも懸命に日々を過ごしていた綾人は、鬼人と、彼らと対立するとある秘密機関の争いに巻き込まれてしまう。
争いの中で失って気づくかけがえのない人とモノ、新たな出会い、明かされる自らの出自。
綾人を取り巻く小さな世界は、本人の意思のよらぬところで一変することとなる。
これは、数奇な運命に翻弄されながらも進むべき道を、自らの"未来"を切り開いていく等身大の主人公と、彼を取り巻く人々の、『願い』と生き様が記された物語。
異能力バトル ヒーロー シリアス 男主人公 人外 和風 現代 群像劇 超能力
読了時間:約101分(50,088文字)