テンプレ通り神のミスによって死んだ上地宏斗は同タイミングで死んだほかの四人とともに『神の空間』という場所にいた。異世界で生き抜くための固有スキルという特典をもらい、異世界へと転生した。一人は即死の力、一人は無限の魔力、一人は全属性の魔法といっていく中、宏斗は無限の進化と退化の力をもらい、一番脆弱だと言われる人間と身体能力の高い獣人のハーフとして転生した。 　無限の進化と退化の力で、転生して10年後に世界最強となってしまい、暇になってしまった彼は娯楽を求めて…とりあえず、冒険者になるのだった。

　理不尽な転生を受けた書主。全てを文字として認識する右目とその文字を書き換える左目を押し付けられ、生前とは違う異常な視界の中で生活していた。異常な彼に世界は優しくなかった。彼と友人の二人を残し、どこか別の世界へと飛ばされた。 　彼はその別の世界へと飛ばされた原因が【神】という存在によるものだと知ると、綻びをこじ開け、その世界とつないだ。彼は友人を連れ、盤上の異世界へと旅立った。その世界では心を形にした器【心器】を使い、時には戦い、時にはゲームをし、時には快楽を得る。 　異常な目と無限の可能性を持つ心器を持つ書主と友人、そしてこの世界の神という異常な三人が織りなす愉快で異常で非常的な物語。

　小さな少女は観覧車の中で寂しく外の世界を眺めていた。自由な世界を夢見ていた。でも、その願いは届かない。 　だから、少女は小さな観覧車の中に友達を連れてくることを考えた。…ほら、丁度良い所にこの『裏野ドリームランド』の噂を確かめにやってきた子供たちがやってきたようだよ？