二〇三〇年。実用的な実験をいくつも重ね、膨大な資産を投入し、高性能の人工知能を搭載した人型ロボット、通称ネロイドであるユリカは未だ様々な難点を抱えていた。開発者の一人であり、所有者でもあるアキラは日常の中からユリカのイレギュラーを見つけ出すべく、共に生活し始めた。しかし、起動した初日からロボット工学三原則に違反する行動を取るが、それさえもアキラはいずれ解決してみせると意気込んだ。もう一体のネロイドであるアオイやアキラの友人である太郎、そしてそのネロイドであるカナデも巻き込んで人工知能と人間の共生できる手段をいずれ見つけ出そうと気楽にしていた。