親友と信じていた男に頼まれ保証人になり、騙され逃げられ借金を背負いこんだ、お人好しの男が一人。
そのトラブル以来、仕事をかけもちで抱えて休みなく働き、借金完済の目処がたったその日に自分の住むボロアパートで眠るように意識を失う。
そして意識を取り戻した時。
そこは現代日本とは全くかけ離れた世界で、中世の欧州を絵に描いたような世界。
戦争中の戦場真っ只中で男は戦奴隷だった。
「夢じゃなかったのか...」
幸運により無事戦争から逃げおおせた男は旅をする。
偶然出会ったひとりぼっちの子狼を拾い、親に捨てられた盲目の幻獣の子を助け、卵から孵った霊鳥の刷り込み対象となり竜種の赤子に懐かれる。
これはスローライフを夢見ながら、仕事と子育て(?)に忙殺される心優しき超越者の物語である。
多分