作品一覧全4件
代表作 連載 15エピソード
少年は奪った命を糧に戦う それは己の為に、或いは誰かの為に しかし持たざる者は持たざるが故に失い続ける。 これは宿命と絶望の物語。 少年は後にこう呼ばれる。 ───魔王と。
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ハイファンタジー[ファンタジー] R15残酷な描写あり
最終更新日:2023年10月09日
スプラッタ 冒険 ファンタジー ダークファンタジー 宗教 シリアス ダーク 西洋 魔法 男主人公 魔王 群像劇 中世 絶望 読了時間:約244分(121,954文字)
短編
貴族たちが集うパブリックスクール。通称ガーデンには、「氷薔薇の乙女」と評される公爵令嬢がいた。誰をもが羨む美貌と、誰をも疎むその瞳は、近寄り難く。しかし、誰しもが手を伸ばすものだ。高嶺の花。その名はリコリス・アン・ヴァニティア。彼女は乙女ゲーム「Masquerade Carnival」に登場する恋の邪魔役、いわゆる、悪役令嬢だった。 主人公、リコリスは幼少期のとある日に突然、前世の記憶を取り戻してしまう。それは彼女に大きな絶望を与える事となってしまう。それは「生まれ変わったら…悪役令嬢…。」「どうして主役じゃないの?」それは己の配役を恨んだ声だった。そう彼女は前世では「主役の座」を欲しがった一人の役者だった。しかし、与えられたのはまさかの脇役だった。生まれ変わっても得られなかったという失意が幼い子供の心を黒く染める。 しかしそれは彼女を熱く滾らせた。「私に脇役をやらせた神様に、役不足でしたって言わせてやる!」彼女はそう言って失意の底から立ち上がる。 そして誓うのだ。「原作通りの悪役令嬢」として振る舞い、この物語(うんめい)を全うしてみせると声高らかに。そして、彼女は自ら幕を上げる。それは滅びの物語か、それとも死への行進曲(マーチ)か? 「この世にはね、2種類の人間しかいないのよ」 「主役 と 脇役 。そう、私(わたくし)と貴女。脇役は脇役らしく身の程を弁えなさい。」 その言葉で原作ゲームの主人公であるメリー・マイアの物語の全てが始まり、その言葉で悪役令嬢であるリコリス・アン・ヴァニティアの人生の全てが終わる。 それでも彼女は悪役令嬢を貫く、それは自分の役者という威信にかけて。 これは主役になりたいと渇望しても、主役になれなかった哀れな少女の、それでも進むと決めたプライドの物語。これは滅びに抗う物語では無く、自ら滅びへと向かい、そして、死へと向かう物語。 少女は今日も、悪役令嬢の仮面を被り踊るだろう。そうすると強く決めたのだから。
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ヒューマンドラマ[文芸] ガールズラブ
最終更新日:2023年06月15日
身分差 悲恋 乙女ゲーム 悪役令嬢 青春 ラブコメ 読了時間:約57分(28,391文字)
短編
不思議な風習が根付く日本にある小さな島、迎海島(げいかいじま)。 その島では仏教での「盆の時期」を迎えると「海還り」と呼ばれる時期が到来する。 その期間は海へと還った死者が、在りし日の姿で戻ってくるのだという。 誰もが死者と向き合うために、正しき別れを行うための儀式として、哀悼と祈りを込めて過ごす中、夕凪 慧はこの「海還り」に憂鬱を感じていた。 幼少の頃に死別した幼馴染、坂口 千春の姿が何時までも見えない慧は、その理由が分からないまま幾年の時を重ねていた。 そんな時、もう一人の幼馴染、七瀬 誠と再会する。 誠と再会した慧は、千春の死と再び向き合う事となり、この島の風習「海還り」の意味を知っていくこととなる。 そして、彼を取り巻くひと夏の一日は、人生に影響を与える特別な一日へと変わってい く。 これは人を思う物語。生きていく上でキミが何時か向き合わなければならない大切な事。 それは無情にもやってくるものだから。それを受け止めて認めて前に進むための……前進の物語。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2022年08月14日
悲恋 日常 青春 海還り 群像劇 現代 和風 読了時間:約36分(17,979文字)
連載 6エピソード
世界中のどこにいても見えるとされた伝説の古塔、ジグラドの塔がある世界。 雲を連ね、天から伸びた一筋は、誰にも明かされない神秘のベールに包まれた絶対不可侵の領域だった。 冒険家たちの心を擽ってやまないその塔だが、探求にでて帰ったものは誰一人としていなかった。 しかし、そんな塔に挑もうとする、青年と少女がいた。 記憶をなくした青年、フレイと、古代の文字を読み解ける不思議な力を持った少女キールの物語。 カクヨムにも上がっていますが、削除予定です。
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ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2018年06月01日
冒険 天空の古塔 ファンタジー 読了時間:約59分(29,245文字)