作品一覧全3件
連載 完結済 5エピソード
 物心のついたころから一度もジャンケンに負けたことのない以外に何の取り柄もない極々一般的な高校二年生男子の内藤春人《ナイトウハルト》と、その幼馴染みの結城冬馬《ユウキトウマ》と浅井千秋《アザイチアキ》、高校生になってからの友人である脇谷邦彦《ワキヤクニヒコ》が所属するクラスに、転校生がやってきた。転校生は金髪碧眼の美少女で、クラス全員が外国人が留学してきたと荒肝を拉がれた。が、自己紹介で自分を神湯恵理夏《カミユエリカ》と流暢な日本語で語る彼女に、その場の全員が安堵する。  ハルトだけはその転校生に見覚えがあった。そしてエリカはハルトしか知らないはずのサインを投げ掛け、艶冶な微笑と共に彼を横切ってクラスの輪に揉まれることとなる。そのサインとは、彼が夢の世界でいつも護衛を務めるお城のお姫様が彼に送る「誰もいない時間帯にテラスでお会いしましょう」という意味のものだった。ハルトは眠るたびに、連続性のある同じ世界の夢を見る、ちょっとおかしな少年だった。夢の世界は剣と魔法とモンスターの世界。ファンタジー小説のような世界だった。  学校にテラスはないので屋上で一人エリカを待つハルトは、こんな馬鹿げた話があるはずがないと思いつつ、現れたエリカの語る話に耳を傾け、本当にお姫様が現実世界にやってきたのだと頭を垂れる。エリカはハルトの考えを否定し、自分が現実世界の人間であり、かつハルトと同じ夢を共有してきたのだと告げた。困惑するハルトにエリカはあるお願いをし、ハルトはそれを承諾する。王女であるエリカのお願いは、夢の世界から失われた神の遺産を取り戻し、世界を滅びから救う手助けをしてほしいというものだった。  だが、神の遺産を探していたのはエリカだけではなく、それを奪おうとする者達との壮絶な争いに、ハルトは否応なく巻き込まれていく。
作品情報
ローファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2017年07月24日
スクールラブ 日常 青春 異能力バトル ヒーロー ラブコメ 読了時間:約327分(163,215文字)
連載 完結済 3エピソード
 高校に進学したばかりのアニメオタクでゲームオタクの猿木狩人《マシラキカルト》は、全ての生徒は必ず部活動に所属しなければならないという学校の校則に頭を悩ませていた。同じクラスで幼馴染の双樹沙羅《フタギサラ》や、隣の席の友人である権平白百合《ゴンダイラシラユリ》と相談しつつも、入る部活を決めかねていた狩人は、帰り道で偶然ひとりの少女に出会う。羽坂すみれ《ハサカスミレ》と出会った狩人は、彼女の描く絵を見て一目で気に入り、すみれを原画家とするギャルゲー部を創設することを思いつく。ギャルゲー部というあり得ない部活の起ち上げに反対する生徒会長の栂村椿《ンガムラツバキ》を強引に言い包めた狩人は、その生徒会長すらも部員に組み込むことで、部の発足に成功した。  傲岸不遜なアニメオタクの狩人、狩人を心の底から敬愛し全幅の信頼を寄せる狩人信者の沙羅、明け透けな性格で物怖じせずに狩人に鋭いツッコみを入れる方言丸出しの白百合、対人コミュニケーション能力がゼロなのに狩人にだけはマシンガンのようなトークを浴びせる天才絵師のすみれ、ちょっとからかうとすぐに怒るが抜群のリーダーシップを誇る頼れる隠れオタク生徒会長の椿、というメンバーで構成されたギャルゲー部は、早速その日からゲームの製作に取り掛かるのだが……
作品情報
コメディー[文芸]
最終更新日:2017年07月24日
スクールラブ 日常 青春 ラブコメ 読了時間:約226分(112,534文字)
連載 完結済 2エピソード
 高校三年生の竹中怜司は、小学校の頃からライバル視しながら一度も打ち勝つことが出来なかった天才少女・黒田怜子に、夏休み前の実力考査でとうとう打ち勝つことができた。怜司にとって怜子は人生の半分以上を費やして追い続けた目標であり、彼は歓喜に咽んだ。  その日の放課後、ライバルでありながら一度も会話をしたことのなかった怜子から突然に話し掛けられる。屋上まで連れ出された怜司は、そこで怜子に夏休み期間を使ったゲームを挑まれる。夏休みを使って互いにデートに誘い合い、個々のデートでの評価を数値化して競うという内容のものだ。最終的に勝利したほうが、敗北したほうを恋人にすることが出来るという破天荒なルールのゲームを突きつけられた怜司は、怜子の居丈高な物言いを断ること出来なかった。  デートでは冷然とした態度の怜子の言動に振り回され、デートの評価を競うゲームでは怜子の思考を読めずに戸惑う怜司だが、怜子の美しすぎる容姿と妖しい表情に心を揺さぶられ、次第に心惹かれていく。
作品情報
現実世界[恋愛]
最終更新日:2017年07月23日
スクールラブ 日常 青春 ラブコメ 読了時間:約264分(131,923文字)