名も無き少年は物心つく前から監禁されていた。
拷問が日常だった少年はこの生活が当たり前になっていた。
喜ぶ事もなく、笑う事も無く、悲しむ事も無い。
苦痛苦痛苦痛。
ただそれだけであってそれが当たり前だった。
ところが少年は転機を迎える。
何らかの理由で初めて外の世界に触れるのであった。
初めての光景、初めての出会い。
しかし彼はまともに言葉の意味等もこの現状も理解出来るはずがなかった。
分からなかったが故に少年は拾われたのだ。助かったのだ。
世界を揺るがす存在が少年の味方になる。
そして味方になったからこそ少年が知らなかった知識、感情全てが一瞬で理解することになる。
全てを理解した少年はどうなるのか?
復讐?世界征服?世界平和?
少年の物語は少年の手によってこれから開かれる。