雛見中(ひなみあたる)には悩みがあった。日中問わず眠りについたとき、思わず飛び起きてしまうような悪夢を見るのだ。命の危機すら感じていた時、胡蝶るり子(こちょうるりこ)と出会う。家庭教師として雛見家へやって来た彼女は、子ども向けのアニメを愛し、優しいと見せかけて冷たい一面を持つ変わった女性だった。るり子は不思議な力を持っていた。
「私はどこにもいなくて、どこにでもいる」という言葉とともに、るり子は中の夢のなかに現れ、悪夢を退けた。彼女は他人の夢に自在に入り込み、夢を改変する力を持っていた。るり子に導かれ、中は快適な睡眠のための授業を受けることになる。