法律の穴をつき、数多の会社からお金をだまし取り、大手航空会社を倒産させ、尻尾をつかんだと思えば別の人物になり替わり、日本中を手玉に取った一人の天才詐欺師がいた。そんな彼も病には勝てず、ついに命が付きてしまう。 気が付くと彼は神殿のような場所にいた。彼は異世界へ転移するという話を聞くその前の前から、女神をも騙しにかかる。 後にあらゆる歴史の影に見え隠れする彼の名はソウタと言う。 いや、その名前が彼の本当の名かは分からないが。

大抵の事に魔法が必須な世界。少年アルフレッドは魔法の才能に恵まれなかった。 彼は魔法の無い世界について書かれた小説「カガクの世界」に憧れ、そんな世界に行くことを夢見る。 アルフレッドの幼馴染であるニーナが晴れて獣士となった今日も、アルフレッドは図書館に入り浸って架空の世界に思いをはせていた。ひょんな偶然からアルフレッドは、その「カガクの世界」に魔法陣が仕込まれていることを発見する。 才なきアルフレッドには起こせるはずのない魔法陣の魔法がなぜか発動させてしまう。 彼が魔法で転移してしまった先は、魔法のない世界「ニホン」であった。 しょぼい魔法、新たな知識、たくさんの出会いと共に行く、異世界転移物語