ある日俺は…不思議な力を手に入れた
俺の名前は、春崎はるさき 隼斗はやと
4月に入り、高校を無事卒業した俺は今日から大学生になる。
新しい学校での出会いに胸を踊らせながら、身支度をしていると
トントン
ドアをノックする音が聞こえ、暫くしてドアが開く。
そこには妹の紫苑が立っていた。
手に持ったスケッチブックには、「ご飯できたよ」と書いてある
「わかった、今から行くよ。ありがとな、教えてくれて」
そう言うと、紫苑は嬉しそうに笑い部屋を後にする。
紫苑は幼い頃交通事故に合い、後遺症で言語障害を患ってしまった。
今では元気に過ごしている。
リビングに行くと、親父が朝ごはんを作って待っていた。俺の母親は妹との交通事故の際、妹を庇うようにして死亡している。
「お、やっと起きたか!ほら、早く飯食って行ってこい。今日は入学式だろ?遅刻は良くないぞ〜w」
「わ、わかってるよ!ちゃんと食うし、学校にも早めに着くようにするよ。」
紫苑は紙に「ファイト!」と書いて応援してくれている。
「それじゃ、そろそろ行ってくるよ!」
「あぁ、行ってこい。遅くならないうちに帰るんだぞ〜」
「わかってるよ!!!」
そう言って家を出る。
作品情報
アクション[文芸]
R15残酷な描写あり
最終更新日:2017年08月31日
日常 ヒーロー
読了時間:約14分(6,760文字)