先天性の視覚障害で、生まれてこの方、色を知らない主人公、一色千尋。
彼は他の人々が知っている、この世界の「美しさ」を知りたい。
彼の見える世界は白と黒だけ。
他人に共感できない一色は、孤独を感じて内向的な性格をしていた。
そんな彼に、とある転機が訪れる。それは、生まれて初めて色のついた絵を見て「美しい」と思える作品に出会えたことだった。
それを描いた作者は自分と同じ高校に通う同級生の水無月虹という少女。文化祭で見た彼女の作品を見て、一色千尋は感動を覚える。
そして自分に色の美しさを教えてくれた水無月のことを知りたくて、彼女が所属する美術部への入部を決意した。
いざ入部をしてみると、美術部は一癖も二癖もある個性の塊のような集団で、一色は美術部の起こす騒動に巻き込まれながら、しかしその居心地の良さを少しずつ感じていく。
そうして、彼の世界は一変した——……
本作品は自分の大学の卒業制作で作っていた作品です。
少しでも読んでもらって、楽しんでいただけたら幸いです。
最後までお付き合いできたら、嬉しいです!
【本編は完結いたしました。また気分で小話を投稿しようと思います】
※注意事項※
本編では視覚障害についての表現があり、そこでは「色覚異常」と書いていますが、これは年代を表すためにあえてそうしています(本編の時代背景は2000年初頭~2006年ほどとお考えください)
その言葉は差別用語であり、現在では「色覚多様性」という言葉が使われています。
障害を扱うことは非常にナイーブなため、あらすじにて注意書きとさせていただきます。本編を読んで気を悪くされる方には本当に申し訳ございませんが、そういった仕様であることをご了承ください。
また本編では挿絵を時々はさんでおります。こちらは友人であるラヨクくんに描いてもらっています。https://23015.mitemin.net/
それでは、拙いところも多々ありますが、本作をお楽しみくださいませ!
感想評価、お待ちしております!
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読了時間:約1,267分(633,237文字)