世界中の国家が争う世界大戦が勃発した。大国は小国を飲み込み肥大化していき、数える程の数の列強となる。各国のパワーバランスは均衡し、各地で一進一退の攻防を繰り広げていた。
そんな泥沼な状況を一変させたのは一つの鉱石——オルバナイト。あらゆる素材の上位互換となり、更にはある反応によって動力としての利用も可能という事実が判明した。これにより、当時問題視されていたエネルギー問題をも解決された。
そして、オルバナイトを発見し、独占したイギリス王国はこの万能鉱石を利用して人型機動兵器「コフィン」を開発する。コフィンを投入した効果は絶大であり、数週間でイギリス王国は世界の覇者となった。
後は、時間をかけてでも確実に反乱分子を制圧するだけで、イギリス王国を脅かす原因は皆無となる筈だった。バグと名付けられる謎の生命体が現れるまでは……。
バグは瞬く間に支配領域を拡大していき、世界の約半分近くが黒い巨体に覆われた。イギリス王国は様々な手を尽くし、核兵器までもを持ち出して何とかそれ以上の拡大を食い止めた。
その後の二十年間、両者互いに大きな動きは無く、局地戦が各地で頻発しているが、版図が書き換わることは無かった。
そして現代。一人の少女がこの戦いを終わらせんと軍服に袖を通した。決して戦いが好きでは無い。それでも大切な人を守りたい一心でコフィンに乗り込む。
その先に何が待っているのかも知らずに……。
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