山崎 栞は窓際に寝そべり、スマートフォンとにらめっこをしていた。

淋しい夜は、誰かと一緒に居たくなる。

変わらないやり取りを、今日もまた繰り返す。

秋口のとある夜。僕は急に会いたくなった彼女を呼び出す。

ひょんなことから一年ぶりに車を運転することになった川上誠二。本番に失敗しないためにも妹の由美に特訓に付き合ってもらえるようにお願いする。

ヲタクの聖地に初めて足を踏み入れた小谷宏司。都会の洗礼を浴び、へとへとになった宏司は、偶然見つけた喫茶店へ足を運ぶ。

美術大学の同期である木部孝則を呼び出した北村直人。彼の手には、一通のエアメールが握られていた。

学校行事もほとんど終わってしまった高校3年の秋のある放課後。黒石裕也は、幼馴染の白崎加奈子に、参考書選びに付き合ってほしいとお願いされる。

君の企画には、優しさが見えない。そういわれて落ち込む竹島香奈。帰りの電車の中で、大学時代のサークル仲間、井口朱莉から、会いたい、と連絡がくる。

喋る鳥のいる銭湯「土岐湯」 そこに通う近所の大学生の男女2人の物語