復讐で人を殺め、自ら命を絶った少女Мは、死の果てに人形へと生まれ変わる。 　魔法によって発展した異世界で、戦闘用の魔法人形として造られたМ。Мは自身を制作した人形師オルコットと、その娘アリエッタに家族として迎えられ、生前の罪と向き合いながらも穏やかな日々を過ごすのだが――― 　悲劇は廻り、惨劇は繰り返す。異世界で蔓延る理不尽な環境の中で、Мは大切な人を守るために再びその手を血に染めていく。 　これは人で無いモノが見た、一人の少女の悪辣な物語。 　誰も幸せにならない、憂鬱な物語。 ※R15作品です。流血、苛め、薬物等の描写が苦手な方はご注意ください。 【第一章 完結済み】 【第二章 完結済み】 【第三章 完結済み】 【第四章 完結済み】 【第4.5章 完結済み】 【第五章　完結済み】 ◇【第六章　進行中】

　瓦礫の中で死体と共に目覚めた少女には、記憶が無かった。 　少女が目覚めた場所は、　外界から隔離され、機械仕掛けの怪物たちが人を襲うように変化した廃都市東京。そこには、日々怪物たちと戦いながら必死に生きる人々が暮らしていた。 　偶然の出会いから、怪物と戦い異界と化した都市を調査する"冒険者"となった少女は、依頼を通して都市に生きる人々の様々な在り方を目の当たりにしていく。 　異世界と融合した東京を舞台に、そこで生きる冒険者たちの戦いを描くサイバーパンク・ダークファンタジー。

　神から授けられる能力【ギフト】によって、生涯が左右されてしまう世界。 　生まれながらにして、異端である《黒魔法》のギフトを所持していた事が発覚したギルは、世間から見放され、過酷な生活を強いられていた。 　そんなある日、日銭を稼ぐために潜ったダンジョンで、一人の少女ミラを助ける事に。 　ミラはギルと同じ、異端のギフトを所持する能力者であり、そんな寄る辺なき者たちを集めたパーティー【闇教会】の主宰者だった。 　ミラと共に仕事をする事に決めたギルは、蔑まれたその力で、世界に実力を示す。