騎士を目指すも、『スキル』という才能が無ければ・強くなる方法も分からない───けれど、少年はレベルを上げて最強に至る。
はずれの村出身の少年・ラクトは、入って卒業出来れば騎士としての道が約束される学園『修練塔学園』に通っていた。しかし、そこは完全な実力主義───まともな指導も受けてこず、『スキル』という才能も無い彼は、実力が無いということで学園中から蔑みの視線を向けられていた。しかも、生活費や食費を稼ぐ為に始めた冒険者と呼ばれる『何でも屋』稼業の間でも、ずっと最低位のランクでくすぶっていたため、馬鹿にされる日々。
そういった日々の中で挫折し、理不尽を嘆くラクト───そこで、さらに彼はとびきりの理不尽に見舞われることになる。だが、それこそが彼の人生の転機となり、これから見える景色が一変する事になる。
これは、底辺にいた少年が、魔獣を倒し、レベルを上げ、最強へと至る物語。
何も持っていなかった少年が、一つの憧れを原動力に、騎士へと至る物語である。