美しい少年ばかりを狙うという噂の「変態吸血鬼」。 誰もが美しいと認めるクラスメイトを心配していたところ、偶然か否か、そのクラスメイトは首に絆創膏を貼って登校してきた…。

冷房を効かせるために窓も障子も閉めた部屋は、電気を消すと真っ暗。 手探りで引き戸を探すけど、今日は一向に引き戸に辿り着かない。

精神疾患者の母親に虐待を受けて育った勉は、精神を患った人への偏見が強かった。 ある時交際している優子が精神を患っている事を知り勉は別れを告げるが、心のどこかで優子を忘れられずにいた。

だるま事件。 妊婦の両手足と舌を切断し、体に絵を描く、猟奇的な事件だ。 切断された部分は手当てされており、殺す事が目的では無いようだった。

学校に馴染めず、不登校気味になった僕を心配した両親は、僕を祖父母の家に預けた。 田舎道を散歩していたら、薄汚れた案山子を見つけた。

友人は、自分の兄が猟奇的な殺され方をした事を、悲しそうに話してきた。 俺が猟奇に興奮してしまう事を知りながら、なぜ、そんな事を話すのか。

いじめを無視していた俺を、いじめを受けていたひよりは、許してくれた。 そう思って、結婚までした。 けど、そんな事無かった。

悩んでいる素振りを見せた彼を無視し、「自殺をしようと思っているんだ」と言った彼に同意し、彼が飛び降りる瞬間を見届けた。 血を流す彼は、なんて美しいのでしょう。

虐待と同じように、非行も連鎖するのか。

「秘密のノート」 それは、気付いたらそこに置いてあり、一ページ目の一行目に「あなたの一番の秘密を教えてください」と書いてあるノート。 そこに一番の秘密を書いて捨てれば、その秘密が結果的に幸福を連れて来る。