一人寝の夜のベッドで寂しさに身を捩らせる沙希。救ってくれる誰かを求めるかのように手を伸ばす。その中で彼女の目前に現れる影、しかしそれでも夜は続く。

進級祝いに酒を酌み交わす孝之と慎二と大輔。盛り上がる宴会は宵越しまで続き、そして朝ふと目覚めた孝之に一抹の不安がよぎる。

無限の孤独と欲望、それを背負う夜の支配者の苦しみ。

大学進学が決まり、地元から出て行くことになった裕太。荷造りも終わったその日、裕太が会いに行ったのは古い友人の所だった。

暗い部屋に一人佇む裕香。その闇の中で彼女が想い、求めるものとは……。

大学に入ってからの同居し出した伶と真優、二人の関係は……？

小国の貴族の男はとある会合の帰り道、スラムへ入る雨の路地で一人の少年を拾う……。