作品一覧全15件
短編
「想像だけどこの本は国を移動してるんじゃないかと思う」 一冊の本を手にかつて弾んだ声で友人が言った。 英会話サークルが縁で出会い、親しくなった「僕」と年上の「友人」。 ある日友人は一冊の変わったらくがきのある本を僕に貸し出す。 大人になってからできた親しい友人とこのまま友情が続いていくと思っていたが__。 三月の雪深い北海道を時に背景に絡めながら大人の友情と別れを静かに書き出す。 一部実話を元に書いた、静かな喪失と再生の物語。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2018年01月06日
青春 ネット小説大賞六感想 純文学 旅 あたたかい 北海道 切ない 男主人公 読了時間:約9分(4,036文字)
短編
少子化が止まらない日本では、業を煮やした政府が二千二十年に強硬策として子供の少ない地域の予算を大幅に縮小する事を発表した。それから十年が経ち、今ではどこの都道府県も子供の数を増やす事にばかり躍起になっていた。A県も例外ではなく、市役所に「地域活性推進課」が新設され、多くの職員を配置し一人でも多く子供を増やすため全員が昼夜を問わずに働いている。男性職員の矢口と後輩の杉本は過剰なまでの都道府県の「少子化対策」に巻き込まれていく__。
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空想科学[SF]
最終更新日:2017年12月29日
近未来 シリアス 男主人公 和風 未来 ネット小説大賞六感想 読了時間:約35分(17,105文字)
短編
「彼は非日常と単純とを僕にくれる。 僕が失ってしまったもの。 だからと言って、何故彼なのだろう。僕が欲しいのは時々の非日常であり、非一般ではないのだ。 ゲイでは、ないと思う。今まで女の子と付き合ってきたし、男が好きと言う訳ではない。 北澤だから、好きになったのだと思う。 意識したのは、あの頃からだ」 二十七歳の「僕」の秘めた心情を、北澤との友情をからめながら静かに切なく書く。
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ヒューマンドラマ[文芸] ボーイズラブ
最終更新日:2017年10月17日
日常 青春 幼馴染 社会人 純文学 二十代 切ない あたたかい ネット小説大賞六感想 読了時間:約20分(9,561文字)
短編
聖司と曜は十七歳の男子学生。幼馴染で同じ高校に通っている。静かで中性的な雰囲気を持つ聖司、情熱的ではつらつとした曜、個性の全く違う二人だが何故か気が合って、いつも一緒に行動している。又、お互いに公認の「さくらの恋人」でもある。  愛はいつか必ず終わる物と信じ、恋に夢中になる事を恐れ、一人を愛し続けられないさくら。  さくらを理解したいと思いながらも、一対一の関係になれない事や聖司の存在に苦しむ曜。さくらが幸せな事が自分も幸せだと、さくらも、彼女の愛の形も全てを受け入れる聖司。  三人の愛の形。順調だと思われた三人の愛のバランスは、相手を深く愛するほどに少しずつ変容していく。それは、一人しか愛せないと信じていたさくらにも。三人でいる事は何だったのか。曜にとっては。さくらにとっては。そして聖司にとっては__。やがて三人の愛は終局を迎える__。
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現実世界[恋愛]
最終更新日:2017年10月16日
年の差 日常 青春 純愛 男子高校生 年上女性 切ない ネット小説大賞六感想 読了時間:約38分(18,956文字)
短編
サクヤ、二十三歳、男性。彼は今日も仕事帰りに図書館へと通う。図書館通いは彼の長年の日課となっていた。ただ一つの本を読む為に。その本の題名は〝39〟。著者名は不明、本屋等には置いていなく、指定の図書館でのみ読む事ができる。 彼は幼い頃からその本を読み続けてきた。小さくて自分が読めない時は親代わりのニナとピーターが、文字が読めるようになってからは自分で。39の内容は何でもない、普通の家族の成長物語である。ただ特殊な点は何冊読んでも終わりがない事と、三つの制約があるという事。 特殊な状況の中、少しずつサクヤの環境の特殊さが浮き彫りにされていく。 39の謎と真実は何か__。
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推理[文芸]
最終更新日:2017年10月14日
ミステリー 近未来 読書 図書館 特殊設定 謎 ネット小説大賞六感想 読了時間:約42分(20,592文字)
短編
「私」はこの年齢_二十七歳_になるまで結婚式、お葬式共に出た事がない。 いや、厳密に言えば、小さい頃に近所のお葬式に出た事はあるのだが、大人になってからはない。 そのせいからか、私は向こうから来る別れと言う物にすごく弱い。 今までだって別れは数多くあった。しかしそれは私が全て選び、決断した別れだった。言い換えるなら、別れは私が呼び寄せた。 友人にしても、仕事にしても、恋人に対しても。 しかし今回は向こうから別れが来る__。「私」の気持ちをレストランの閉店と合わせて書いた静かなさよならの物語。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2017年10月13日
日常 青春 ホームドラマ 別れ 恋愛 静か 閉店 レストラン 恋人同士 別れと再生 読了時間:約8分(3,728文字)
短編
大人の恋は不安だらけだ。 時間への。 相手への。 将来への。 だから異性の友達を作る。 子供の恋をする。 その時は永遠と思っていても決して将来へつながる事のない(たまにあるが)その安心感。 そのプラトニックな関係は、私達を解き放つ。 結婚への、 時間から。 不安から。 責任から。 もう少しこのままでいいのに。 このままで、いたいのに。 どうしてこのままでいられないのだろう。 大人に送る男女の友情とその切ない関係の物語。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2017年10月13日
日常 青春 ほろ苦い 男女 友人関係 友情 結婚適齢期 読了時間:約8分(3,569文字)
短編
そろそろ結婚を意識する年齢の望月。まだ現実的な事を考えたくない気持ち、世間体への反発など結婚へ抵抗を持つ、誰でも一度は持つ気持ちを書いた一編。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2017年10月13日
日常 青春 結婚 婚活 会社 読了時間:約7分(3,489文字)
短編
1通の同窓会のハガキが届いた。__そこから主人公の学生時代の回想が始まる。 ある程度年齢を経てもなおあがき続ける自分を青いと嗤いつつ、まだあがき続ける事を誓う主人公。 まだまだ青いと自覚するすべての社会人へ送る一編。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2017年10月13日
青春 社会人 二十七歳 迷い 同窓会 読了時間:約9分(4,059文字)
短編
藤堂は活発で運動神経抜群の男子高校生。私立A学園に入学してまだ間もない一年生だ。世間を騒がせている怪盗「赤の男爵」の大ファンでもある。 赤の男爵とは、日本中で知らない人はいない、日本で最も有名な泥棒で、男性という以外、年齢、国籍、活動目的に至るまで一切不詳、狙った獲物は逃がした事のない大泥棒である。名前の由来は身に付けている物全て__シャツ以外__シルクハット、タキシード、マント、靴、手袋から覆面に至るまで赤い事から来ている。ある日偶然赤の男爵に出くわした藤堂は、名前通りの彼の紳士的な態度に憧れを深めるが__。
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アクション[文芸]
最終更新日:2017年10月13日
ヒーロー 冒険 ネット小説大賞六感想 ハッピーエンド 男子高校生 怪盗 冒険物 読了時間:約40分(19,964文字)
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