魔王プトレマイオスが封印されて数百年後。かりそめの平和に痺れを切らした人々は争いを始め、群雄割拠の時代に。かつてまとまっていた世界の秩序は乱れ、混沌としていた。
アリス・ソルトオイルソイ は精霊の一人。世界の秩序を守る役目を担っている。しかし実体を持たない彼女は自分の力の宿い主を召喚する必要があった。
ところが、今回召喚してしまったのは、リューキという1000年も引きこもりしてしまうような無職の申し子だった。
アリスは強引に彼を外に引っ張り出し、人を奴隷として洗脳できる魔法を付与することを条件に、自分の使命を遂行させようとする。
そこでリューキは、なんと封印されていた魔王を復活させ、さらに、自身を魔王の同胞である冥界神と偽り、魔王を仲間に引き入れてしまう。そんな規格外の行動から無職と精霊の冒険は幕を開けるのであった。