少年は生まれた時から衣服を身につけるのが大嫌いだった。
両親は少年に衣服を着用させようとやっきになったが、少年は強い意志をもって拒み続けた。
なぜ服を着なければならないのか? 少年は全く理解ができず、また同様に周りの大人達もそんな少年を全く理解できなかった。
少年は世間から隔離され、屋敷の中で閉じ込められるように暮らしていた。
少年が16になったある日、少年は行動に出た。こんな場所は抜け出すんだ。
少年は自分の本能に素直に従い、衣服をまとわぬまま生まれて初めて外の世界へと踏み出した。
日常 私小説 少年 ダーク 現代 通過儀礼
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