作品一覧全6件
連載 完結済 21エピソード
森の真ん中に大きな一本のサクラの木があった。 サクラの木はここではないどこかへ行きたくて、毎日毎日全身を揺らして歩こうとする。 そんなサクラの木を応援するカピバラのカピンチョ、そしてそんな1本と1匹を冷ややかに傍観する元飼い猫のモリオ。 「叶わない夢はない」と純粋に信じるカピンチョだったが、「無理なものは無理」とモリオは冷静に告げる。 自分の運命に抗おうとするサクラの木と、ちょっと訳ありな動物たちの物語。
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童話[その他]
最終更新日:2017年10月22日
冒険 ほのぼの 人外 現代 読了時間:約129分(64,316文字)
短編
失った大切な人を連れて帰れる場所がある。だだしチャンスは一度だけ。 彼はうす汚れた洋式の便器に顔を突っ込んだ その中は、エメラルドグリーン一色のシンプルな世界だった。 深く潜っていくと、彼女があの日のままの格好で、膝を両腕で抱え白い砂の上で静かに浮かんでいた。 彼は必死に手を伸ばした。しかし、彼女の足は白い鎖でつながれていた。 少しづつ彼の息が苦しくなっていく。
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純文学[文芸]
最終更新日:2017年10月11日
悲恋 ダーク 男主人公 バッドエンド 読了時間:約6分(2,897文字)
短編
ぼろぼろになったねずみが僕に助けろといってきました。 僕はそのねずみをポッケに入れておうちに帰りました。 そしたらママが捨てなさいとおこったのでゴミ箱にすてました。
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純文学[文芸]
最終更新日:2017年10月09日
私小説 シリアス 人外 読了時間:約3分(1,346文字)
短編
朝目覚めるとゾンビになっていた。 姿見の前に立つと、そこには全身の皮膚を裏返したような、血管と生肉がむき出しになった一匹の完成されたゾンビがいた。どこからどう見てもゾンビだった。非の打ちどころのないゾンビだった。鼻や耳のあった個所にはぽっかりと穴が開き、髪の毛もほとんど抜け落ちて、落ち武者のようになっていた。全身からはぬめぬめとした変な粘液が、あふれんばかりに湧き出てくる。 (これがゾンビというものか) 俺は新しく生まれ変わった自分の姿に嬉しくなり思わずゾンビダンスを踊った。 そこへチャイムがなり、彼女にしたい女の子ランキング第六位の二四歳の外資系会社に勤めるOLであるトウコさんがやってきた——。
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コメディー[文芸] R15
最終更新日:2017年10月04日
バイオハザード 主人公がゾンビ 読了時間:約8分(3,543文字)
短編
愛犬のモリオが動物病院から帰ってきたらサイボーク化していた。 人の言葉をしゃべるし、目から光線を出すし、おまけに尻から煙を出しながら空を飛ぶ。 空を飛ぶことが積年の夢であった主人公はおもむろにモリオにまたがり大空を翔る。
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空想科学[SF]
最終更新日:2017年10月04日
近未来 犬 サイボーグ 読了時間:約12分(5,549文字)
短編
少年は生まれた時から衣服を身につけるのが大嫌いだった。 両親は少年に衣服を着用させようとやっきになったが、少年は強い意志をもって拒み続けた。 なぜ服を着なければならないのか? 少年は全く理解ができず、また同様に周りの大人達もそんな少年を全く理解できなかった。 少年は世間から隔離され、屋敷の中で閉じ込められるように暮らしていた。 少年が16になったある日、少年は行動に出た。こんな場所は抜け出すんだ。 少年は自分の本能に素直に従い、衣服をまとわぬまま生まれて初めて外の世界へと踏み出した。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2017年10月04日
日常 私小説 少年 ダーク 現代 通過儀礼 読了時間:約8分(3,992文字)