数年前とある学者が発明した機械によって人々の職業適性を色で判別できるようになった世界。
あるものは赤、またあるものは青…様々な色が機械で判別され、その色に沿った職業につけばまず外れがない、
才能が存在し、一流になれるといわれている。
しかし例外も存在する。ごく稀に色が認識されない。透明と判断される場合がある。
その場合は無職、どの職にも適性がない。残念な人、最悪のレッテルを張られる。
透明と認識されると人々から忌み嫌われるまではいかないが、少し社会で生きずらくなる。
「色が認識されません、“no color”です。」
「は?」
おかげで俺の学生生活は終了した。