50年前に人族の勇者が全ての種族のトップを打ち負かし、「全ての種族は他種族と手を取り合い、協力しあうこと」という確約を取り付けた。だが、この確約に異を唱えた国があった。異を唱えるだけなら問題はなかったのだが、その国はあろうことか、戦争を起こしたのである。だが、被害が出る前にその国は滅んでしまった。勇者は神に選ばれし愛し子であり、神に直接話かけられる存在でもあった。そして確約を破ったその国は神からの恩恵を受けられなくなり、その国の土地は死んだ。作物が育たなくなり、毎日のように嵐が起き、大地が割れマグマが溢れてきた。それを恐れた各国のトップは勇者の確約を受け入れ、戦争が無くなり、他種族が各国でいり乱れるようになったのだが、ここで一部の人族が「人間絶対主義」を掲げる奴等がいた。もちろん公にこの事を言えば、処罰の対象であるが、人は簡単に差別意識を変えることは出来ない。そして、人族ではない、亜人立ちもまた人族に嫌悪を抱いているのも仕方がないこと。そんな中、人族の主人公は亜人の女の子に恋をしてしまう。果たして、主人公の恋は実るのであろうか。