「あなたはこれで良かったの?」
空中に投げ出され落下していく中、時間が止まったかのような錯覚に陥ったその中でその声は聞こえた。
何が起こったのかすら分からない。だが声の主は女性であることは認識出来た。
そして答えられない俺を見ているかのようなタイミングでもう一度その声は問いて来た。
「あなたはこれで良かったの?この人生で満足はできた?」と...
俺はほとんど考えずに答えた。
「.....いや、満足はしていない...」
その答えに連動するかのように空気が震え視界が歪む。
そして俺は遅すぎる質問をする。
「お前はいったい何者だ....?」
「わ、私は.......」
その答えが聞こえる寸前に俺の意識は途絶え
俺は名も知らね異世界の街へ物の見事に転生を果たしていた...。