昔々、ある世界に1人の魔女が突如として姿を現しました。
その魔女の正体は結局誰も知ること無く、忽然として姿を消しました。
魔女がいた痕跡は、その魔女が通った道にできた足跡と。
呪いです。
その呪いは1つの大陸に4つの爪痕を残しました。
赤、青、緑、黄。
魔女が残した呪いはその大陸をそれぞれの原色に染めてしまったのです。
赤に濡れた土地の人々は憤怒に駆られ。
青に溺れた土地の人々は哀愁に漂い。
緑に茂った土地の人々は楽観に諦め。
黄に埋れた土地の人々は喜々に覆われ。
それぞれの土地の人々は感情を囚われてしまいました。
それから幾日、幾月、幾十年の歳月が経った時。
2人の少女が突如として姿を現したのです。
※この作品は過去作「COLORs」の書き直しとなります。