佳林は苦悩していた。 投稿予定にしている小説の締め切りが近いのに、どうしても納得できない部分がある。 それを乗り越えねば、完成したとは言えない。 彼女の戦いが始まる。 果たして無事に投稿できるのか？

本屋で働く君に僕は恋をした。 清楚で可憐、そんな君に僕は恋をした。 君はそのままの姿が一番美しいんだ。 だから……。

職場の先輩である「秋田さん」に恋する「俺」。 金曜日に有休をとっていた「俺」は木曜日の帰り際、「秋田さん」と翌週の食事の約束をする。 ところが月曜日の朝、「秋田さん」の姿が職場には無かった。

大学で繰り広げられる仁義なきキノコタケノコ戦争。 悲しき戦いに終止符を打つため、小邨杉乃は立ち上がる。

干からびた大地から三羽の鳥を見上げる僕。やがて涙は海となり、くしゃくしゃになった僕はその海に浮かぶ。

商店街から通りを一本入った静かなところにひっそりとあるキッチン「杏」。 そこを訪れるいろいろな人達の話。

図書室で高月明志が昼食をとっていると、先輩であり、先代委員長の加古川通子がやってきた。 彼女が言うには、クラスで妙なことがあった。とある同級生のところに中身の入っていないラブレターが届けられたのだという。 しかし、彼女の話が所々嘘っぽいことに明志は気付いた。 一体彼女は何を隠しているのか。

僕が目を覚ますと、世界は水浸しで僕はぷかぷかと浮かんでいた。戸板に乗って漕ぎ出した僕の短い話。

苛められっこの明美はその日、たまたま書庫に逃げ込んだ。そこにいたのは、怪談として語られている書庫の幽霊だった。

どうも、私は鬼です。あなたに手伝ってほしい事があって、遥々来たんです。