ある日、街中に突如現れた殺人鬼から少女を助ける為に身代わりとなって刺され、死んでしまった主人公、秋田孝一は気がつくと何もない真っ白な空間に立っていた。そして目の前には見たこともない綺麗な女性が。そんな小説やライトノベルなんかで何度も見た流れに孝一は理解する。そうか俺、異世界に転生するんだな、と。しかし、そんな楽観的な考えとは裏腹に、目の前の女性の口からは予想にもしていなかった一言が放たれる。「殺人鬼から少女を助けるだけだったのなら異世界に転生してあげたんだけど、アナタ刺された後その殺人鬼を刺し返したわよね?」「え?」「ちょっとそういうのは扱いに困るから、人手不足の守護霊の方にまわってくれない?」「え?」「代わりといってはなんだけど、アナタが助けてあげた子の守護霊にしてあげるからさ」「え?」
そうして半ば強制的に守護霊となった孝一は、今日も守護霊としての役目を果たす為、あっちこっちを走り回るーーーー