目が覚めると、白骨に抱かれていた。 記憶も無くし、どうにか自分が人形であり、魔女であると認識した少女の前に幽霊が現れる。 幽霊曰く、少女の記憶は、同じような魔女達によって奪われたのだという。 白骨から感じた温もりと親しみの理由と、自分自身が何者なのか知るために、魔女は雪降る中を飛び出した。 ボロボロの車に乗り込んで、ちょっと物騒な鉄砲も担いで、幽霊さんの扇動のままに、魔女は街を目指す。

八木町は八木東高校を舞台に、小さな恋人達のお話を一話完結で綴っていきます。 これまでの作品と世界は繋がっているような、繋がっていないようなパラレルです。

冷たい氷雨が降る中、相合傘をする少年と少女のおはなし。

如何なる理由か、街に行かねばならぬと決めた森に暮らす蛮族の少女が、街の紳士の下を尋ねに行くお話。

一人の怖がりな女の子が、バレンタインに勇気を出すお話。 彼女の抱いた恋心には、そもそも根本的な障害があるのだった。

普通とはちょっと違う技能、技術を持ち合わせた若者達が、自らの住まう街、御影市の安穏を守るために戦うお話。

よくある「僕は何の変哲もない高校生（大嘘）」な主人公が、ぬるくオカルトな存在にいぢられていくお話。