「すまないマリーローズ嬢、あなたとの婚約を破棄させて欲しい」
久方振りに従兄弟で婚約者のレイナルド王太子殿下からお茶に誘われたと思ったら、開口一番に婚約破棄の打診。マリーローズは耳を疑った。
どうやらレイナルドは真実の愛を見つけたらしい。うっかり感動してしまったマリーローズは婚約破棄を受け入れた。
その後レイナルドと愛を貫いた男爵令嬢が無事に結婚した一方で、マリーローズは良縁に恵まれずにいた。そんなある日気晴らしに滞在していた従姉妹の屋敷での出会いが彼女を教師の道へと導き出す。
「許嫁の左眼が疼くそうです」に少しだけ登場するマリーローズのお話ですが、この作品単品で楽しめる様に工夫しています。