Fランクという中堅冒険者として、様々な依頼にかかわっていた中年男ナック。小国の建国の際にそれを助け、小規模な支部を立ち上げてギルマスをしていたこともあったが、成績はパッとせず「Fラン」と馬鹿にされるような冒険者だった。
ところが、転生したら150年後で、世界地図は塗り替わっていた。かつてかかわった小国がナガイル帝国として権勢をふるい、ナックをはじめとする建国を助けた冒険者が、建国12勇士としてたたえられていた。
魔法研究はどこかへ行き、魔法は信じられないレベルまで弱まっており、大国ですらも敵対するのを嫌がったほどのギルドも弱体化・縮小化していた。結果として、精鋭の代名詞ともいえるAランク冒険者の質は、かつての中堅冒険者レベルになっていた。
敏腕Aランク冒険者として冒険を始めたナックは、自由の気風のギルドを潰して管理しようという国の野望に逆らいながら、ギルドを立て直してゆく。
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「主人公が『現実世界』から『異世界』へ転生もしくは転移する要素が存在し、主な舞台が『異世界』である。」
という、ガイドラインに記載された「異世界転生/転移」の条件のうち、「『現実世界』から『異世界』へ」の要素をみたしていないと考えられるため、「異世界転生」キーワードを登録していません。
ですので、厳密に言えば、なろう的には「異世界転生」モノではなく、言わば「異世界『で』転生」モノです。