作品一覧全2件
連載 2エピソード
妹は死んだ。 ただそこら辺に転がっている石ころと同じようにぬくもりのない姿になって死んだ。どうして死んだのか、よくわかっている。目の前で天をかけてきたドラゴンに胸を貫かれたからだ。だが、死んでほしいなどとはやはりひとかけらも思ってなどいない。しかし現実として目の前にある冷たさは象徴するのだ。 妹は死んだ。 これは確かなことだ。銀行に行けばそこにいるだけで信頼され金を貸し付けることが可能な男が言うのだから間違いない。きっと彼を葬儀屋に連れて行くだけで誰かの死にかかるお金を後払いでいいと言われるような男だ。実際そのとおり死んだ。 妹は死んだ。 誰に取り繕ってもこの亡骸を見たら必ず信じるだろう。胸にぽっかりと大きくあいた穴が言葉の必要性を否定している。プールに沈めたならきっと紅い海の完成だ。乾かして空に投げたなら世界の空気をサビはてた赤い大地のかんせいだ。 これは紛れもない確かなことだから何度でも書き残そう。 “妹は死んだ。” 「……おに―、……ちゃん…。」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今目の前にいるのは妹の皮をかぶったドラゴンだ。 たまたま書き始めた作品です。 終わり方は決まっています。 月一ぐらいで更新できていけたらと思っています。 感想や批評、悪態など何でもウェルカムです。
作品情報
ローファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2018年10月02日
身分差 年の差 悲恋 妹 ドラゴン 呪術師 異世界 読了時間:約8分(3,717文字)
連載 13エピソード
あらすじ ナゾに異世界に転移してしまったとある高校のクラス一同。 クラスのメンバーは離れ離れになる。 主人公は自分の名前もしらないほどの記憶喪失に。 夢に出てくる少女に「ヒデオ」と名付けられ、目覚めた世界は記憶にない世界。 主人公は自分がだれなのか、どうすればいいのかを探しながら頑張って生きていく。 果たして、記憶は戻るのか。クラスは集うのか。元の世界に戻れるのか。 設定が不完全なため、更新頻度かなり遅め+更新不届きになる可能性大です。 ※2018年10月2日現在 この作品はこれ以上更新しないものと思われます。 閲覧してくださった皆様には多大なご迷惑をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 万が一に備えて連載中の表記にはさせていただきますが、ほぼ打ち切り状態となっております。
作品情報
ローファンタジー[ファンタジー] R15残酷な描写あり
最終更新日:2018年03月07日
記憶 キオク 読了時間:約78分(38,962文字)