創世から1300年、俗に悪魔と呼ばれる勢力と神々が対立しその決着がつかぬまま長い年月が経過した。時の流れに伴い悪魔たちは牙を、神々は知恵を磨きその攻防は果て無く続く。世界は残酷に、酷薄に、無情にも数多の命を消費しながら動きをやめることはない。白狼騎士団に所属するアシムもまた悪魔を相手に戦う騎士団の一員として人類生存をかけた戦いに身を投じる。悪魔の率いる魔物と神々の創造したエルフを要する人間たちは彼らの生活を守るため、今日も命を秤にかける。幼少期に傭兵上がりの騎士団に拾われたアシムは彼らとともに戦うために強くなることを決意する。
”やがて器は満ち、月夜が真実を照らすだろう。だが恐れるな、その真実こそ永遠にして唯一の至宝である”
これは一人の少年と少女が願いを体現するための物語。