その世界の大地は平面状であり世界の果て切れた大地の先には奈落だけが広がり、なにも存在しないものと思われていた。しかし、その奈落、段界の先から竜は現れた。
突如現れた竜は人類を喰らい天盆という限られた大地に逃げ場のない人類は、滅亡の危機に瀕した。
そんな中、転換器と呼ばれる神器を手に立ち上がった八人の英雄がいた。
八神将と呼ばれた彼らは九体の竜を退け、最後の一体は英雄スレインがその命と引き換えに奈落へと墜とした……はずだった。
気が付くと二百年後の世界に居たスレイン。英雄の居なくなった時代において望まずして最強の聖騎士へとなったスレインだが、愛する者も死に場所も失った。
生きる意味はもうないと再び死を選ぼうとしたスレインは、自らの墓でかつての恋人と瓜二つの少女と出会う。