太古の昔、神は天と地を創造した。
天空を統べる神、天神
大地を統べる神、地母神
天神は雨、雷を用いて天に変化をもたらした。地母神は土や金属を敷き大地を盤石な物とした。
そして、それらがぶつかり合う事により、風が吹き、木が芽吹き、火が起こった。
人間が繁栄するようになると、人々はこれらの恵みを活用するようになった。
しかし、力に溺れ自分達の力は絶大だと過信するようになると、神の能力すら奪い、意のままに扱おうと考えるようになり、聖域すら冒そうとした。
この行為に怒り、悲しみ、憐れに思った神は、人々から全ての恵みを奪い、自分らの能力と引き換えに天と地に全てを封印し、世界を造り変えたのだった…。
しかし、長い時が過ぎる中で、その封印は弱まっていき、一部に能力の片鱗が見られるようになってくると、その能力を利用して世界を壊し再構築しようとする人々が現れていた……
彼らは言う。
もう一度、"天地事変"を起こすのだ、と。
この物語は、秘密裏に異能者が現れている世界で、謎の超常現象が数多く報告される学校、和宮第一中学校にて、人々や悪と戦う少年少女を描いた物語である!
異能力バトル 男主人公 学園 和風 現代
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