夕張七海[ゆうばりななみ]は人と馴染むのが苦手だった。しかし七海は父の言葉により、自分から人と関わろうと努力し成功した。そして友達も増えて、控えていた高校の入学式の一週間前に―――父は死んだ。父の死により人との関わりを避けるようなった七海を無視するように母は再婚を七海に伝えた。母の再婚に理解を示すことが出来ず母との溝も深まるなか、再婚相手の男性と出会うことに。再婚相手は唐突に「私たちは新婚旅行に出かけようと思う。うちの子をよろしく頼む」と七海に告げた。
ん?うちの子?連れ子?年下の女子って・・・妹かよ。いやそれより待て。新婚旅行ってなんだ!?
しかもこの妹、ずけずけと人の領域に入ってきやがる。
「よろしくね!お兄ちゃん!!」
「おーけーおーけー。近寄んな」
人と関わりたくない少年と人と関わろうとする義妹の歪で奇妙な同居生活。
「俺はもう人とは関わりたくないんだ」